伸びた。
髪が伸びた。
髪を切ろう。
安いところでいいや。ちょっと遠くても、安いところでいいや。
チャリで20分位走って、やっと到着。
ここか。なかなかコジャレてるじゃないか。
予約制ではない、というシステムが少し気になるが、安いからいいや。
「お客様は当店は初めてですか?」
「はい。」
「髪型はスタイリストと相談しながら決めていくという形で宜しいですか?」
「はい。」
席について、やってきたスタイリスト。服装は若いが、恐らく…
それは、まぁいいか。
「今日はどうされますか?」
「えっと、普段は眼鏡をしてるので、それに会う感じが良いですね。」
「あー、分かんないですねー。私、眼鏡に似合うとか言われても分かんないですねー。」
「あ…すいません…。じゃあ、あの、おまかせで。」
「あー、分かんないですねー。私、おまかせとか言われても分かんないですねー。」
「あ…すいません。じゃあ…あの…全体的に…短く…」
「かしこまりましたー!」
…うーむ。
「お客様、昨夜シャンプーされましたか?」
「え?…あ、はい。」
「じゃあ今日はいいですねー。霧吹きで濡らしていきまーす。」
あ…シャンプー、しないんだね。
「失礼しまーす。」
シュッシュッ。
シュッシュッ。
シュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッ…
…びしょびしょ…ずぶ濡れ。
シャンプーしてないって言えば良かった…もういいから、早く髪を切ってくれ。
「失礼しまーす!」
チョキチョキ。
「…。」
「…。」
チョキチョキ。
「……。」
「……。」
チョキチョキ。
「………。」
「………。」
無言すか!?
なんか会話無いすか!?
「お疲れさまでしたー!家に帰ったら、よくシャンプーしてくださいねー。」
え!?切りっぱなし!?
「…あ、ありがとうございました。」
…また来よう。
0 件のコメント:
コメントを投稿